韓国ドラマ『ブラッドハウンド』感想!結末やシーズン2情報も解説

Netflixで話題のアクション大作であるブラッドハウンド韓国ドラマをご覧になったことはありますか。

コロナ禍のソウルを舞台に若きボクサーたちが巨大な悪に立ち向かうこの作品は、単なるアクションドラマの枠を超えた熱い人間ドラマが魅力です。

しかし視聴を検討している方の中には、主演俳優に関するニュースや途中で脚本が変わったという噂を聞いて、物語の質や結末に不安を感じている方もいるかもしれません。

またシーズン2の制作が決定したことで、続編の公開時期やキャストについて気になっている方も多いでしょう。

この記事では作品のあらすじや見どころはもちろん、話題になった降板騒動の裏側や原作との違いまで、ファン目線で徹底的に深掘りしていきます。

  • 主演ウ・ドファンとイ・サンイのプロフィールや驚異的な肉体作りの裏側がわかります
  • キム・セロンの降板理由とそれが物語後半の脚本に与えた具体的な影響を理解できます
  • 原作ウェブトゥーンとドラマ版の結末の違いや改変された理由について知ることができます
  • 待望のシーズン2の公開時期予測や新キャスト情報を含む最新情報をいち早く把握できます

韓国ドラマ『ブラッドハウンド』のあらすじとキャスト詳細

まずは、この作品がなぜこれほどまでに世界中で熱狂的に支持されているのか、その基本的なストーリーと魅力的なキャラクターたちについて見ていきましょう。パンデミックという現実社会の閉塞感を背景に描かれる、若者たちの命を懸けた戦いと友情の物語は、一度見始めたら止まらない中毒性があります。

ネタバレを含むあらすじと見どころ

物語の舞台は、コロナ禍で不況にあえぐ2020年のソウル。ボクシングの新人王戦で拳を交えたキム・ゴヌ(ウ・ドファン)ホン・ウジン(イ・サンイ)は、試合後に意気投合し、海兵隊の先輩後輩として固い絆で結ばれます。しかし、ゴヌの母親が経営するカフェが悪徳高利貸し「スマイルキャピタル」の詐欺被害に遭い、莫大な借金を背負わされてしまいます。

母を守るため、そして理不尽な暴力に立ち向かうため、ゴヌとウジンはかつての伝説的な貸金業者チェ社長のもとで働き始めます。彼らは「猟犬(ブラッドハウンド)」として、冷酷非道な高利貸しミョンギルが企む巨大な陰謀へと足を踏み入れていくのです。

ここが最大の見どころ!

CGに頼らない「本物の肉体アクション」が凄まじいです。特にボクシングをベースにした打撃戦は、重みとスピード感が画面越しに伝わってくるほどの迫力。さらに、ゴヌとウジンの「ブロマンス(男同士の熱い友情)」は、見ているこちらの胸を熱くさせる最高のケミストリーを生み出しています。

物語は第1話から第6話まで、緻密なサスペンスとキャラクターの成長を丁寧に描きますが、後半ではある事件をきっかけに、より直接的でハードな復讐劇へとシフトしていきます。

主要キャストと登場人物の相関図

本作の魅力を支えているのは、個性豊かなキャストたちの演技力です。主人公コンビの爽やかさと、悪役たちの圧倒的な威圧感のコントラストが物語を引き締めています。主要な登場人物を整理してみましょう。

キャラクター名 俳優名 役柄の特徴
キム・ゴヌ ウ・ドファン ボクシングの有望株。純粋で正義感が強く、母親思い。驚異的なパンチ力を持つ。
ホン・ウジン イ・サンイ ゴヌの相棒。お調子者だが情に厚いサウスポーのテクニシャン。
キム・ミョンギル パク・ソンウン 「スマイルキャピタル」代表。コロナ禍の弱者を食い物にする極悪非道なラスボス。
チェ・テホ社長 ホ・ジュノ かつての貸金業界の伝説。現在は無利子で病人に金を貸す慈善家。

特に悪役を演じたパク・ソンウンの演技は圧巻です。彼が登場するだけで画面の温度が数度下がるような恐怖感があり、主人公たちが「どうやってこの怪物に勝つんだ?」という絶望感と緊張感を見事に演出しています。

キムセロン降板理由と代役の影響

『ブラッドハウンド』を語る上で避けて通れないのが、主要キャストであったキム・セロンの降板騒動です。彼女は物語の鍵を握るチェ社長の孫娘的存在、チャ・ヒョンジュ役として出演していました。

しかし、撮影終盤の2022年5月、彼女は飲酒運転による事故を起こしてしまいます。この社会的影響を重く見たNetflixと制作陣は、彼女の降板を決定しました。

脚本への大きな影響

監督のキム・ジュファンは、既に撮影済みだった第1話から第6話までは彼女の出演シーンを編集で最小限に残しつつ、第7話と第8話の脚本を完全に書き直すという苦渋の決断をしました。

その結果、物語後半でヒョンジュは「ローマへ旅立った」という設定で突如姿を消します。その穴を埋める形で登場したのが、女優チョン・ダウン演じる新キャラクター「オ・ダミン」です。彼女はアーチェリーの名手として、ゴヌとウジンの復讐劇に協力することになります。

この変更により、当初予定されていた「3人の復讐劇」から「男性2人のバディもの」へと物語の焦点が絞られ、結果としてブロマンス要素がより強調される形となりました。

ウドファンの筋肉美と役作り秘話

主人公キム・ゴヌを演じたウ・ドファンですが、彼の作り上げられた肉体美には多くの視聴者が驚愕しました。特に第7話以降、復讐のためにさらにビルドアップされた肉体は、まさに「鋼の鎧」のようです。

彼はこの役作りのために、撮影前から徹底的なトレーニングと食事管理を行い、実際にボクシングの技術を習得しました。役作りの一環として体重を約10kg増量し、ボクサーとしてのリアリティを追求したそうです。

作中で見せるトレーニングシーンの多くは、演技ではなく本気のトレーニングそのもの。あのキレのある動きと重厚感のあるパンチは、彼の努力の結晶と言えるでしょう。

イサンイの年齢や身長プロフィール

ゴヌの相棒、ホン・ウジンを演じたイ・サンイもまた、本作で大きな注目を集めました。彼のプロフィールをチェックしてみましょう。

  • 生年月日:1991年11月27日(現在30代前半)
  • 身長:183cm
  • 所属事務所:PLK Good Friends / Chorokbaem(推移あり)

ウ・ドファン(1992年生まれ)とは実年齢でも1歳差で、劇中の「先輩・後輩」という関係性と非常に近い年齢差です。183cmという長身から繰り出されるサウスポースタイルのボクシングは非常に華麗で、パワータイプのゴヌとは対照的な魅力を放っていました。

意外な経歴

イ・サンイはミュージカル出身の俳優であり、歌唱力にも定評があります。アクション俳優としてのイメージはこれまであまりありませんでしたが、本作のために肉体改造を行い、見事な「海兵隊ボディ」を作り上げました。

韓国ドラマ『ブラッドハウンド』の結末とシーズン2情報

ここからは、物語の核心部分である結末と、ファン待望のシーズン2に関する情報に迫ります。制作トラブルを乗り越えて描かれたラストは、私たちに何を伝えたかったのでしょうか。そして、次なる戦いの舞台はどこになるのでしょうか。

最終回の結末とラストの評価

第8話の最終決戦。ゴヌとウジンは、ミョンギルが金塊を持って国外逃亡を図ろうとする貨物船に潜入します。激しい死闘の末、ウジンは巨漢の敵インボムを倒し、ゴヌは宿敵ミョンギルとの一騎打ちに挑みます。

これまでの鬱憤を晴らすかのような壮絶な殴り合いの末、ゴヌはミョンギルをノックアウトします。しかし、ここで彼はミョンギルを殺すことはしませんでした。警察に引き渡し、法的な裁きを受けさせることを選んだのです。

そして奪還された850億ウォン相当の金塊は、亡きチェ社長の遺志を継ぎ、貧しい人々のための病院建設に使われることになります。ラストシーンでは、ゴヌとウジンが平穏な日常に戻り、ゴヌが母親と抱擁を交わす姿が描かれました。

結末の評価ポイント

「猟犬」として生きた彼らが、最後には「人間」に戻るという救いのあるエンディングでした。暴力の連鎖を断ち切り、家族のもとへ帰るという結末は、アクションノワールとしては珍しいほどのハッピーエンドであり、多くの視聴者にカタルシスを与えました。

原作漫画との違いと改変の理由

実は、原作であるNaverウェブトゥーン『ブラッドハウンド(猟犬たち)』とNetflixドラマ版では、結末のトーンが大きく異なります。原作ファンの方ならご存知かもしれませんが、原作はもっとダークでシビアな物語です。

比較項目 原作ウェブトゥーン Netflixドラマ版
結末の雰囲気 暗くビターな結末 希望のあるハッピーエンド
悪役の最期 残酷で陰惨な破滅 逮捕され法的な裁きを受ける
ヒロイン 最後まで活躍 途中降板(新キャラ追加)

ドラマ版がハッピーエンドを選択した理由は、グローバルな視聴者層に向けて、より普遍的な「正義の勝利」と「家族愛」を強調したかったからだと考えられます。原作の持つノワール特有の暗さも魅力的ですが、ドラマ版の「救い」のあるラストも、コロナ禍という辛い時代背景においては必要なメッセージだったのかもしれません。

シーズン2続編はいつ公開されるか

そして気になるのがシーズン2の情報です。Netflixは正式に『ブラッドハウンド』シーズン2の制作を決定しています。

現在の情報によると、撮影は2024年後半から2025年前半にかけて行われる見込みです。前作の制作期間やポストプロダクションを考慮すると、公開は最短でも2025年後半(12月頃)、あるいは2026年初頭になる可能性が高いと予測されます。

シーズン2の注目ポイント

  • 新キャスト:歌手で俳優のRAIN(ピ)が、新たな強敵「ベクジョン」役として出演決定。鍛え上げられた肉体を持つ彼がどんな悪役を演じるのか期待大です。
  • カメオ出演:人気俳優パク・ソジュンの特別出演も決定しています。監督との縁での出演とのことですが、重要な役割を担うかもしれません。

視聴者の感想と海外の評価まとめ

本作は公開直後から世界83カ国でTOP10入りするなど、グローバルで高い評価を得ました。SNSやレビューサイトでの声をまとめてみると、以下のような傾向が見られます。

  • ポジティブな評価:「アクションのキレが半端ない」「ブロマンスが尊すぎる」「単純明快でスカッとする」といった声が圧倒的です。
  • ネガティブな評価:「後半の脚本が急ぎ足に感じる」「ヒロイン不在の違和感がある」「暴力描写が痛々しい」といった意見も見受けられました。

やはり制作トラブルによる後半の失速感を指摘する声はありましたが、それを補って余りある主演二人の熱演とアクションのクオリティが、総合的な高評価に繋がっています。

韓国ドラマ『ブラッドハウンド』総まとめと視聴のススメ

『ブラッドハウンド』は、予期せぬトラブルに見舞われながらも、それをキャストとスタッフの熱意で乗り越え、傑作アクションドラマへと昇華させた作品です。

もしあなたが、スカッとするアクションが見たい、熱い男の友情に涙したい、あるいは単にウ・ドファンとイ・サンイの筋肉美を拝みたいと思っているなら、この作品は間違いなくおすすめです。

シーズン2が始まる前に、ぜひこの熱い物語をチェックしてみてください。ゴヌとウジンの純粋な拳が、あなたの心にも熱い何かを届けてくれるはずです。