韓国ドラマやK-POPの歌詞を見ていると、同じ「いつも」という日本語訳なのに、使われている韓国語の単語が違うことに気づいたことはありませんか。
実は韓国語には「いつも」にあたる言葉がたくさんあって、相手への感謝を伝える時や、ずっと変わらない気持ちを表現する時、あるいはちょっとした不満を言う時など、シチュエーションによって使い分ける必要があるんです。
推しにファンレターを書く時や、友達と会話する時にも役立つ、ネイティブのような自然なニュアンスを一緒に学んでいきましょう。
- 항상や늘など基本となる「いつも」の使い分け方がわかる
- 状況に合わせた「ずっと」や「頻繁に」の表現が理解できる
- 感謝や応援など場面別の自然なフレーズがすぐに使える
- 相手との関係性に適した「いつも」を選べるようになる
韓国語で「いつも」を正しく使い分ける基礎知識
日本語だとひとことで済んでしまう「いつも」ですが、韓国語では文脈や相手との距離感によって、驚くほど細かく単語を使い分けています。「どれを使っても通じるでしょ?」と思うかもしれませんが、ニュアンスがズレて伝わってしまうこともあるんですよね。ここでは、ネイティブが自然に使い分けている代表的な単語とそのイメージについて、感覚的に掴めるように解説していきますね。
3つの「いつも」である항상や늘と언제나の違い
まず押さえておきたいのが、韓国語学習で最初にぶつかる「3大いつも」の壁かなと思います。辞書で引くとどれも同じように見えますが、それぞれが持っている温度感が全然違うんです。
基本中の基本である항상(ハンサン)は、漢字の「恒常」から来ている言葉です。一番フォーマルで硬い印象があるので、ビジネスシーンや目上の人に対して使うならこれが一番安心ですね。「常に」というニュアンスが強くて、客観的な事実を伝える時によく使われます。
一方で、会話や歌詞でよく耳にするのが늘(ヌル)です。これは固有語(純粋な韓国語)で、発音も柔らかいですよね。항상と同じ意味で使えますが、もっと情緒的で温かい響きがあります。「いつも心に留めている」ような、継続的なニュアンスを含んでいるのが特徴です。
そして、ドラマチックな場面で輝くのが언제나(オンジェナ)です。「いつ」という意味の언제に、「~でも」という意味の(이)나がくっついた言葉で、「どんな時でも」という強い意志や条件を超越した感じがします。
| 単語 | 読み方 | 主なニュアンス | おすすめの使用場面 |
|---|---|---|---|
| 항상 | ハンサン | 客観的、規範的 | ビジネス、公的な挨拶 |
| 늘 | ヌル | 情緒的、継続性 | 日常会話、親しい人、歌詞 |
| 언제나 | オンジェナ | 無条件、普遍的 | スローガン、誓い、応援 |
迷ったらとりあえず「항상(ハンサン)」を使っておけば失礼にはなりませんが、親しい人には「늘(ヌル)」を使うと距離が縮まりますよ。
継続を表す「ずっと」と「いつも」の違いとは
ここが日本人学習者が一番間違えやすいポイントかもしれません。日本語では「朝からいつも頭が痛い」のように、状態が続いていることを「いつも」と言うことがありますが、韓国語でこの場合に항상を使うのは不自然なんです。
途切れることなく続いている状態を表す時は、계속(ケソク)を使います。これは「継続」という意味ですね。例えば「昨日からずっと雨が降っている」と言いたい時は、「어제부터 항상 비가 와(昨日からいつも雨が降る)」ではなく、「어제부터 계속 비가 와(昨日からずっと雨が降っている)」と言うのが正解です。
また、口語的な表現としてよく使われるのが쭉(ッチュク)です。「最初から最後まで一直線に」というイメージがあって、「ずっと愛してた」なんて言う時は「쭉 사랑했어(ッチュク サランヘッソ)」と言うと、気持ちの強さが伝わります。
「항상」はあくまで「頻度(毎回)」を表す言葉です。一日中続いているような「継続(線)」を表す時は「계속」を使いましょう。
不満や愚痴で使う「いつも」の韓国語表現
親しい友達や家族に対して「もう、いつも遅刻してくるんだから!」と文句を言いたい時ってありますよね。そんな時に항상を使うと、なんだかニュースの原稿を読んでいるみたいに堅苦しくなってしまいます。
不満やネガティブなニュアンスを込めて「いつも(頻繁に)」と言いたい時は、맨날(メンナル)を使うのがピッタリです。もともとは「万日(マンナル)」から来た言葉で、「毎日毎日うんざりするほど」という気持ちが込められています。
さらに、「~ばかり」という意味の만(マン)と組み合わせて使うのがネイティブ流です。
- 맨날 지각해.(メンナル チガケ / いつも遅刻する)
- 맨날 잠만 자.(メンナル チャムマン ジャ / いつも寝てばかりいる)
自分の失敗に対して「私ってばいつもこうなんだから…」と自虐的に言う時にも「맨날」は使えます。親しみを込めた会話には欠かせない表現ですね。
習慣を表す「いつもの」や「いつも通り」の韓国語
カフェで「いつものください」と注文したり、「相変わらず(いつも通り)元気?」と聞いたりするシチュエーションも多いですよね。こういった「変化がない状態」を指す場合には、また別の表現が登場します。
以前と変わらない状態を指す時は、여전히(ヨジョニ)という言葉がよく使われます。「相変わらず」と訳されることが多いですが、「いつも通りきれいですね」と褒める時などにも使えます。
また、特定のお決まりのものを指す時は、シンプルに「いつものこと」という意味で평소처럼(ピョンソチョロム / 普段のように)や、回数を強調して매번(メボン / 毎回)を使うこともあります。
「いつもの(メニュー)ください」と言いたい時は、直訳せずに「늘 먹던 걸로 주세요(ヌル モットン ゴルロ ジュセヨ / いつも食べてたものでください)」と言うと自然ですよ。
コツコツ努力する「いつも」を表す韓国語
「いつも勉強頑張ってるね」や「いつも運動している」のように、良い習慣をコツコツ続けていることを褒める時の「いつも」には、꾸준히(ックジュニ)という素敵な言葉があります。
これは単なる頻度ではなく、本人の意志や努力が伴って継続しているというニュアンスが含まれます。日本語の「地道に」や「根気強く」に近いですが、日常会話での「いつもやってるね」という褒め言葉として非常によく使われます。
- 꾸준히 한국어를 공부하고 있어요.(ックジュニ ハングゴルル コンブハゴ イッソヨ / いつもコツコツ韓国語を勉強しています)
この単語を使えるようになると、「あなたの努力を見ていますよ」という温かいメッセージを伝えることができますね。
シチュエーション別「いつも」の韓国語フレーズ集
単語のニュアンスがわかったところで、次は実際にそのまま使えるフレーズを見ていきましょう。相手との関係性や、伝えたい感情の温度に合わせて選べるよう、シチュエーション別に整理してみました。
感謝を伝える「いつもありがとう」の韓国語フレーズ
一番使う機会が多いのが感謝の言葉ですよね。相手との距離感によって、かしこまった表現から親しい表現まで使い分けるのがポイントです。
ビジネスや目上の人へ(フォーマル)
항상 감사합니다.
(ハンサン カムサハムニダ)
一番失敗のない、礼儀正しい表現です。メールの結びなどでも重宝します。
親しい先輩や知人へ(丁寧だけど柔らかく)
늘 감사해요. / 늘 고마워요.
(ヌル カムサヘヨ / ヌル コマウォヨ)
「항상」よりも少し柔らかい印象になります。日頃の感謝を温かく伝えたい時に最適です。
友達や恋人へ(カジュアル)
항상 고마워. / 늘 고마워.
(ハンサン コマウォ / ヌル コマウォ)
パンマル(タメ口)です。「맨날 고마워(いつもありがとな)」と言うと、照れ隠しのような親密なニュアンスが出せますよ。
アイドルに贈る「いつも応援しています」の韓国語
K-POPアイドルや推しへのファンレターでは、単なる事実としての「いつも」よりも、「どんな時でも味方だよ」という永遠性や献身を伝える表現が好まれます。
- 언제나 응원할게요.(オンジェナ ウンウォナルケヨ / いつも(どんな時も)応援します)
- 늘 그 자리에 있어줘서 고마워요.(ヌル ク ジャリエ イッソジョソ コマウォヨ / いつもその場所にいてくれてありがとう)
特に「언제나(オンジェナ)」を使うことで、「あなたが辛い時も、嬉しい時も」という深い愛情を表現できるのでおすすめです。
相手の幸せを願う「いつも幸せでいて」の表現
手紙やメッセージの最後に添える結びの言葉としても「いつも」は活躍します。韓国語では「幸せでいて」という直接的な表現だけでなく、比喩を使った美しい表現も人気です。
항상 행복하세요.
(ハンサン ヘンボカセヨ)
定番の「いつも幸せでいてください」です。
늘 웃는 일만 가득하길.
(ヌル ウッヌン イルマン カドゥッカギル)
直訳すると「いつも笑うことだけがいっぱいでありますように」。韓国語らしい、とても情緒的で素敵なフレーズですよね。
앞으로도 꽃길만 걷자.
(アプロド コッキルマン コッチャ)
「これからも花道だけ歩こう(良いことだけありますように)」。ファンから推しへ、あるいは親友同士でよく使われる定番フレーズです。
謝罪の場面で使う「いつもごめん」の韓国語表現
謝る時に「いつもすみません」と言うのは少し注意が必要です。「항상(ハンサン)」を使うと「常に悪い状態」と居直っているように聞こえるリスクがあるからです。
もしビジネスなどで「毎回ご迷惑をおかけして…」と反省を伝えたいなら、매번(メボン / 毎回)を使うのが誠実です。
매번 폐를 끼쳐 드려서 죄송합니다.
(メボン ペルル ッキチョ ドゥリョソ チェソンハムニダ / 毎回ご迷惑をおかけして申し訳ありません)
逆に、友達や恋人に「いつも遅れてごめんね!」と軽く謝るなら、口語的な「맨날(メンナル)」が使えます。
맨날 늦어서 미안해.
(メンナル ヌジョソ ミアネ / いつも遅れてごめん)
恋人に愛を伝える「いつも」の韓国語メッセージ
恋人へのメッセージでは、論理的な「頻度」よりも、感情的な「つながり」を重視したいですよね。ここでは断然、響きの柔らかい늘(ヌル)や、一途な변함없이(ピョナモプシ / 変わらずに)がおすすめです。
- 늘 곁に 있어줄게.(ヌル キョテ イッソジュルッケ / いつもそばにいてあげるよ)
- 우리 변함없이 사랑하자.(ウリ ピョナモプシ サランハジャ / 私たち変わらずに(ずっと)愛し合おう)
「いつも(ずっと)」を強調したい時に、可愛く「쭈욱(ッチュ~ク)」と伸ばして言うのも、韓国のカップルっぽくて愛らしい表現になります。
状況や相手に合わせて「いつも」の韓国語を選ぶ
ここまで見てきたように、「いつも」という一つの言葉でも、韓国語ではその裏にある「心」を言葉で表現し分けています。
最後に選び方のコツをまとめておきますね。
- フォーマル・ビジネス・基本 → 항상(ハンサン)
- 情緒的・親しい人・書き言葉 → 늘(ヌル)
- 強い意志・誓い・応援 → 언제나(オンジェナ)
- 不満・愚痴・すごく親しい会話 → 맨날(メンナル)
- 途切れない継続・ずっと → 계속(ケソク)
- コツコツとした努力 → 꾸준히(ックジュニ)
単語選びに正解・不正解というよりは、「相手にどう思われたいか」「どんな気持ちを乗せたいか」で選んでみるのが、韓国語上達の近道かなと思います。ぜひ、あなたの気持ちにぴったりの「いつも」を見つけて使ってみてくださいね。